こんにちは。のりーです。
雨が続く今日このごろですが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。梅雨は、家でじっくり物語の世界に浸るのも良いものです。
今週のテーマは仕事に効く本・BookPickです。
📝ハウツー本に疲れたら、マンガを読もう
「仕事に効く本」と聞くと、多くの方は自己啓発書やビジネス書を思い浮かべるかもしれません。ですが今日、私が紹介したいのは、物語の世界に深く没入できる「マンガ」です。
「マンガが仕事に?娯楽なのでは?」
そう思うのも、無理はありません。何を隠そう、かつての私がそうでしたから。
若い頃は、どこか焦っていました。「成長しなければ」「役に立つことをインプットしなければ」と、物語に時間を費やすのは、遠回りのように感じていたのです。そのため、読書といえば、もっぱらビジネス書か新書でした。
しかし、ある時ふと、ビジネス書を熱心に読むことに違和感を覚えるようになったのです。
ビジネス書が提示するのは、課題解決のための、いわば「即効性のある処方箋」です。けれども、本を読んだだけで問題が解決するわけではない、という当たり前の事実に直面しました。
年齢を重ねるにつれ、仕事の成否を分ける本当の鍵は、スキルや知識以上に、周囲の人々とどう関わるかにある。そう実感し始めてから、私の考えは少しずつ変わっていきました。
小手先のハウツーを追いかけるよりも、自分とは異なる人生を歩んできた他者を理解しようと努めたり、多様な価値観に触れて自らの感受性を耕したりすることにこそ、時間をかける価値があるのではないか、と。
そんな思いから、私は今、楽しみのために、そして心を豊かにするために、ジャンルを問わず様々なマンガを読んでいます。
今日はその中から、物語として面白いだけでなく、私たちの世界の見え方を少し変えてくれるかもしれない、2つの作品を紹介します。
人を知るための旅『葬送のフリーレン』
1.一つ目は、今や多くの方がご存知かもしれません。ファンタジー作品『葬送のフリーレン』です。
魔王を倒した勇者一行の「その後」から、物語は始まります。
主人公は、1000年以上の時を生きるエルフの魔法使い・フリーレン。人間である仲間たちと冒険を共にした10年間は、彼女の長い人生の中では、ほんの一瞬に過ぎないはずでした。
しかし、旅から50年後。仲間だった勇者ヒンメルが老いて世を去った時、その葬儀でフリーレンは静かに涙を流します。
「なぜ、もっと知ろうと思わなかったんだろう」
過ぎ去った時間が、彼女の中でかけがえのない意味を持ち始める瞬間です。たった10年の記憶が、1000歳を超える彼女の心を動かし、その後の行動を大きく変えていくのです。
人間ではないフリーレンの視点を通して、「人間とは何か」「誰かを理解するとはどういうことか」を、静かに、しかし深く問いかけてくる。
フィクションでありながら、私たちの日常にも通じる、普遍的なテーマが胸に響く作品です。
異文化を理解する眼差し『ふしぎの国のバード』
2.二つ目は、歴史のロマンあふれる『ふしぎの国のバード』。
特筆すべきは、この物語が、実在したイギリス人女性冒険家イザベラ・バードの旅行記『日本奥地紀行』を基に描かれているという点です。
舞台は、明治維新後の日本。近代化の波が押し寄せる中、バードは「古き良き日本」を記録するため、通訳の日本人男性・伊藤と共に、未開の地であった蝦夷(えぞ)を目指します。
彼女の目に映るのは、ありのままの日本の姿。
宿の障子に穴を開けて異人を覗き込む村人たち。貧しさから、満足な食事もままならない暮らし。実話がベースだと思うと、通訳の伊藤が感じたであろう、自国の姿を見られることへの戸惑いや恥じらいも、より一層胸に迫ります。
なぜバードは、そこまでして旅を続けるのか。
価値観も文化も異なる二人が、旅を通して互いをどう見て、どう関係性を築いていくのか。
歴史の事実として、異文化理解のリアルな姿を垣間見ることができる、知的好奇心も満たされる一作です。
✨️物語を「仕事の力」に変えるヒント
さて、これら物語が、私たちの仕事にどう作用するのか。
私は、3つの点で大きなヒントを与えてくれると考えています。
1️⃣他者への「想像力」を育む
フリーレンがヒンメルを想うように、バードと伊藤が互いの違いに向き合ったように。自分とは違う背景を持つ人を「知ろう」と努める姿勢は、多様な人と働く現代において、円滑なコミュニケーションの土台となります。
2️⃣物事を捉える「時間軸」を持つ
1000年を生きるフリーレンの視点、歴史という大きな流れの中でのバードの旅は、目先の成果だけではない、長期的な視野で物事を考えることの重要性を教えてくれます。
3️⃣変化を受け入れる「しなやかさ」を学ぶ
フリーレンの心の変化や、バードと伊藤の関係性の変容は、固定観念を手放し、状況や相手に応じて柔軟に対応していくことの大切さを示唆しています。
💪リデザインのためのアクション
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まずは1巻、手に取ってみる
今回紹介したマンガのうち気になった方を、電子書籍でも、近所の本屋さんでも構いません。まずは最初の1巻から、物語の世界に入ってみませんか? -
あなたの「推しマンガ」を思い浮かべる
あなたが「これは仕事に効いたな」と感じるマンガや小説、映画があれば、ぜひその理由を考えてみてください。自分なりの「物語の処方箋」が見つかるかもしれません。
スキルや知識を活かすのは、いつだって「人」との関わりの中です。他者と協働し、よい縁を繋ぐために不可欠な「人間への理解」。優れた物語は、そのための想像力と感受性を、私たちに与えてくれるのではないでしょうか。
もし、日々の仕事や暮らしに、何か新しい風を取り入れたいと感じているなら、手に取ってみてはいかがでしょう。きっと、明日からの景色が少し違って見えるはずです。
P.S. あなたが仕事に効くと思う「推しマンガ」や、このニュースレターへのご感想など、ぜひお気軽にコメントで教えてください。すべて大切に読ませていただきます。
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